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2019年06月18日 [FAQ]

これからの時代に実店舗で小売業を始めるのはナンセンスですか?

アパレルに勤める友人やショップ展開している知り合いと話していると、モノが売れない、若い人は消費しないと言う声を聞きます。店頭での売り上げが目標通りに達成しない難しさと、一方でネット販売分の伸びはよく、今後の小売業ってどうなっていくのだろうと考えさせられます。自分は好きなお店を回って、試着して本当に気に入ったら購入する買い物が好きです。どうしてもEコマースで買う気になれません。そんな人は少なくないだろうと願いも持ちつつ、自分がセレクトしたものを売る小さなショップを始めたいと考えています。周りからは反対の声の方が多いですが、これからの時代にナンセンスですか?身近な人以外の方の声も聞いてみたいと思いました。アドバイスお願いします。

回答

消費者が実店舗よりもEコマースを選ぶとは言い切れないでしょう


小売業は数年のうちに大きな変化が訪れる産業の一つと言われています。その根拠となるように実店舗の閉鎖や実店舗を展開する小売業者の経営破綻が相次いでいます。かつて、飛ぶ鳥を落とす勢いだったブランドもいつの間にかなくなっていたり、方向転換して個性を抑えたブランドに代わっていることも珍しくありません。
聖地と言われたファッションビルですら様変わりしています。その要因としてEコマースやデジタルの普及、時代やニーズの変化が挙げられます。しかし、統計でみる全米小売業界の売上高ランキングによると、上位10社のうち、1社のみがEコマースで、総小売売上高の9%ほどにしか満たないと言う結果が報告されています。2016年に行われた、ミレニアム世代と呼ばれる1980年?2000年前後生まれの人を対象とした調査でも70%の人が実店舗を好むと回答しています。店内で製品を実際に見たり、触ったりしてすぐに購入したいと考え、店内における買い物の重要性は強いことが分かります。
Eコマースを利用する人の購入理由を分析し、何故実店舗で買い物をしないのか調査した例の中には、「住まいの近くにそのブランドの店舗がない」「欲しかった商品を扱っていなかったためネットで購入」「いつも買うブランドなのでサイズや品質を把握しているため、安心してネットで買える」という消費者の声がありました。
実店舗での買い物を望んでいないわけではなく、実店舗で買い物出来なかった、ブランドに対する強い信頼があるため触れることなく購入に至ったという答えを知ることが出来ています。時代のニーズを把握しつつ、消費者マインドを中心に情報を反映させ、対応することが今後の小売業、販売ツールに重要となるでしょう。

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